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NO.0001/2001.05.16
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土から放たれた場所へ -呼吸・時間・風-
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音楽家の中川晶一朗さんより、Exhibitionの案内が寄せられた。飯能市上直竹分のオーネ・マノクロザスにて開催中の「土から放たれた場所へ -呼吸・時間・風-」という、美術家・加茂孝子さんとのコラボレーションだ。
中川さんはここ数年、奥武蔵を舞台に様々な表現活動を展開しており、asaraでは、この地方のアートシーンにおける重要なキーポイントのひとりと考え、目の離せない人物として位置づけている。
したがってasaraではこのExhibitionの取材をする中で、奥武蔵における、アートの今を捉えてゆきたい。(Ta)
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中川晶一朗 (c)2000 TATSUANG
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O-NE manokurozasu project,2001,//another switch:#02
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土から放たれた場所へ
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-呼吸・時間・風-
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加茂孝子+中川晶一朗
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プロジェクト「土から放たれた場所へ-呼吸・時間・風-」は、現代の私たちの生活の中で、自分自身が立っている場所への意識と、そこから生まれていく表現を見てみようとするものです。
今回テーマとして用いられる「土」という言葉の意味は、素材としての「土」やその造形ではなく、自分の足元にある「土」を指しています。それは言い替えれば、「土地」や「大地」、また「自分が活きている場所」とも言えます。
コラボレーションをされるお二人の仕事は「土」に根ざしながら、その作品は目の前に現れてはまた「土」へと回帰していくような印象を持っています。
美術家の加茂孝子さんの制作は、紙の原料となる楮を自らが育て、その採取された樹皮の繊維をかたちとして空間に返していく作業を展開されます。そこには、楮という植物とそれを育てた土、そして加茂さんとの三者の間で交わされた時間と関係が見られます。音楽家の中川晶一朗さんは、高麗地域を中心に活動を展開する音楽ユニット〈蛇喜猫賀〉を主宰されています。ご自身が活きづく「土」へのこだわりとその確認が、高麗という土地へと中川さんを向かわせています。また、そうした作業の繰り返しは、中川さんにとっての原風景を探す音の旅のようです。
加茂さんによって運び込まれる楮との関わりの時間と、そこを通る中川さんの風のような音とが呼吸し合うことによって、「土から放たれた場所」が、オーネという空間の中に生成されることを望んでいます。 |
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音は風になるのです
天と地の合理より間断なく吹き起こり 営まれる生々流転の局面を
高く低く 吹きかよい 吹き抜け
空へ帰っていくのです
心が風に乗るのです
地から生まれ 水を行き 風に散りゆく花ビラの様に舞い遊び
静かに沈黙へと しみ込んでゆくのです
あなたが 木や岩や水に黙在する声を聴いたなら
それは 私達が 風に乗せ 風となって運んだ
あの響きなのかも知れません
祝福の声です
そっと聴いてみてください |
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exhibition
「土から放たれた場所へ -呼吸・時間・風-」
art/加茂孝子 KAMO Takako
sound/中川晶一朗 NAKAGAWA Shoichiro
space/O-NE・manokurozasu
direct/捧公志朗 SASAGE Koshiro
〒357-0056 飯能市上直竹上分209 TAL//FAX 0429-77-3298 |
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ここに転載された文章はO-NE・捧公志朗及び、中川晶一朗が、また、それ以外の文章はokumusashi.netが、画像はTATSUANG/新達也が著作権を所有します。したがって無断での転載、及び再利用は法律で禁じられています。 |
(c)2001 okumusashi.net
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