2001.3.3(Sat)
open 18:30
桐生市本町2-6-32/phone 0277-46-4144
木戸銭2000円
問い合わせ 0493-56-5071(石坂)
昔、よく祖父に連れられ山道を歩いた。そんな時、ふいに山の風の流れを感じたことがある。
祖父は、あまり話をせずに歩を進め、その後を少し間をおいて歩いた。
2人の間を風は流れ、それは宙を歩いているような不思議な感覚であった事を今でも思い出す。
この山の風の記憶は、私にとっての芸能の根源であり、これからのテーマでもある。
この山参風送という公演は、桐生の山々から吹いてくる風であり、
そして、大きな風を送り出すものである。
・・・亥士・・・
亥雲信山は、風の音色を使う笛吹き山田一博。
人形の原点を見せる人形使い中津川信。
無敵の体術師川端淳。
根元的な音を叩き出す太鼓師石坂亥士による無類のユニットである。
付記:ユニットは飯能市、自由の森学園二期生を中心に構成されています。長らく奥武蔵を基点に様々な芸能活動を通じてそれぞれの内面性と、自己の表現の幅を膨らめてきました。今回は中心となる石坂亥士の生まれ故郷での公演です。それはまた、昨年亡くなった祖父へのレクイエムでもあると受け止めました。俗に群馬の空っ風と申しますが、頃は桃の節句。梅の花香る桐生の大地に吹く風を感じながら、宵闇のひととき、心と体に伝わる波動に身を委ねてみては如何でしょう。
2001.02.26 TATSUANG
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