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コラージュ
蛇喜猫賀 in 高麗神社 定期LIVE NO.4
 
南の夢  海・山の自由時間 2
■出演/中川晶一朗・高田淳子・島田康子 

2003年10月5日、奥武蔵・高麗神社に南からの風が吹き抜けた。


 
 4回目を迎えた蛇喜猫賀コンサート。今年は三味線、パーカッション、そしてピアニカと、シンプルなトリオで構成された。押さえ込んだ音響は原音に近く、ストレートなサウンドが観客との距離感を取り払い、見る側、聞く側の静止を許さなかった。抑揚と高揚が潮のように満ち引き、時には高潮となって押し寄せた。観客はその中空を彷徨い、翻弄されながらも、それぞれの南風を感じ取っていったようだ。そしてクライマックス、諏訪のオンピト踊る水のグループらが抜き打ち参加、即興のコラボレーションへとみごとに昇華していった。
 もはや蛇喜猫賀の存在は音楽ユニットの範疇を超えてしまったようだ。真新しい生活の座標軸として、生きることの羅針盤として、周囲を取り巻く。その向かうところには聞く側も演じる側もない、切れ目なく続く未来へのリングが、一塊りの風となってただ吹いてゆくだけだ。
撮影・制作・コメント(C)2003 新達也 2003.10.6