この夏 小さな冒険
続・高麗川を歩く・・・3/2
2002年9月16日(月)
 ここ数日来、秋雨前線による天候不順で、高麗川の水量も減らず、小学生には少し過酷な?徒渉となった。自力で歩くことが基本だが、大人の介添えを必要とする場面もたびたびあった。この企画はいわゆる「沢登り」の一環として行っている訳ではない。あくまでも日常の中の遊びなのだ。
 途中に丸木橋があった。大水の度に橋が流れても大丈夫なようにワイヤーで繋いであるのが普通で、対岸への生活道として日常的に使われている。このような橋は高麗川のいたる所に架けられている。子供にとっては橋を渡ることも遊びとなってしまう。
 なぜか男の子たちは棒を持ちたがる。それは僕が子供の頃と変わらない光景だ。大人と一緒に力を合わせて困難を乗り越えること。それはまた、日常生活の上で大切なあるべき姿だ。ここでは他人の子も自分の子も関係ない。
 まだ子供のヤマカガシが頭を持ち上げて威嚇していた。いつでも退散できるよう、背中を向けての威嚇はけなげでもあり、滑稽でもある。近年奥武蔵でも蛇がめっきり減ってしまった。もっとも子供たちの通う高麗学童保育室ではこの夏、庭にマムシが出没した。裏返せば豊かな環境の表れだ。
 大きな岩が川の中にデンとしていた。角の荒々しい岩がなぜこのような場所に存在するのか、不思議だ。各地の川に見られる花崗岩の侵食岩とは違う歴史をこの岩は持っているようだ。

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