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高麗神社獅子舞の流れ
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祭礼に向けて
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氏子総集会/10月5日頃(週末)
氏子中が集まり、その年の例大祭について宮司から概要を聞いた後、当年の獅子舞役員の見直し、確認作業をします。実際にはその前から氏子役員が中心となり9月中より事務作業が始まります。
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稽古/10月11日〜17日午後7時半より
神社の客殿を使って獅子舞の稽古をします。宮参り、雌獅子がくし、竿がかりの順に通しの稽古です。ダメだし(問題点のチェック)は随時、適時にします。また、舞いの稽古と同時進行で祭礼に使う幾種類かの花飾りや、獅子頭の飾り(シデ)などを各氏子地区(大宮・高岡・新井・栗原北・栗原南・楡木・野口本所・稲荷道・藤川)が当番として交代で作ります。これは主に女性たちの仕事となり、作業中の会話に花が咲きます。稽古が終了すると、男集は残って(たいていいつも決まっていますが)一杯やっておひらきとなります。
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おかゆ/10月17日稽古の後
稽古の最終日は途中で休憩を挟まずに一気に通して行います。稽古も終盤になりますと、いよいよ祭りへと向かう気持ちも高まり、全体に熱い空気が流れるのがよくわかります。普段かけないような声がどんどん飛び出し、本番さながらの雰囲気と気分になるものです。
終了後は関係者全員が客殿に集まり、初穂で炊いたおかゆをいただきます。新米は毎年氏子の中で決まった方が奉納してくれるものです。おかゆには塩が入っていて、そのほかの調味料やおかずなど一切ありません。ですが、近年ではふりかけなどを持参して食べる人も多く見られ、儀式的な意味合いはほとんど感じられなくなりました。今一度、初穂がゆをいただく所以を問い直す必要がありそうです。
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旗建て/10月18日午前8時半
祭礼前日の午前中、鳥居前の旗建てや、境内の花場の支度、水天宮(奥宮)への参道整備などを氏子全員で行います。まず、ケガの無いように皆で御神酒をいただいてから作業にかかります。また、同時に氏子会の青壮年部が中心となって付け祭り(余興)のための準備もします。
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揃い/10月18日午後1時頃
「ぶっ揃い」とも言いますが、洋楽でいうリハーサル、あるいはゲネプロといったところです。参集殿で早めの昼食を済ませたあと、客殿でそれぞれの衣装に着替えます。小・中学生(高・大学生も?)は学校を早引きします。もちろん地元の行事に参加するのですから、公休扱いです。(みなちょっぴり自慢気で、堂々と帰ってきたものです)
午後1時を目安に獅子舞行列は客殿を出発します。本番では客殿から境内に面した道路に一端出てから表参道まで進むのですが、この日は道路には出ないで、客殿から境内を横切り、二の鳥居まで進み、そこから参道を拝殿まで向かいます。また、この日は水天宮にも登らず、「宮参り」「雌獅子がくし」「竿がかり」の三つの庭を舞います。
以前はこの日、「訪問獅子」と称して氏子地区を廻り、家の庭先、広場、境内、道ばたなどでひと踊りしては、お酒やら、料理やらをいただくものですから、おとなたちは酔いと疲れでへろへろになりながらも、夕刻、神社に戻ってから「引き獅子」を舞ったものでした。
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10月19日・例大祭当日
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宮参り/午後1時頃
小獅子による基本的な舞いで、客殿から出発(以前は宮司宅から)、鳥居をくぐって拝殿へと向かいます。拝殿を時計回りに一回りしてから拝殿前にて「おじぎ」を繰り返し舞います。さらに拝殿から水天宮へと登って奥の院の前でひと踊り。神社への儀礼舞いと位置づけられます。
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雌獅子隠し/午後2時頃
水天宮で小獅子と舞い手が交代。再び境内へと降りていきます。そして拝殿の前を横切り、境内へと飛び込んでゆくのです。場面は土俵入り・場ならし・宮参り・おじぎ・花すり・雌獅子がくし・ちらし・引き獅子です。雌獅子がくしは雄と雌の獅子をとおし、部落の繁栄・氏子の未来への願いが込められているようです。
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願獅子/午後3時頃
氏子や祈願者の願いを一心に背負って舞います。高麗神社の一番迫力のある舞いです。客殿から拝殿へと向かった獅子たちは拝殿の前で渾身を振り絞って舞いクルイます。拝殿を時計回りに7周。その都度拝殿前に来るたびに同様に舞いクルウのです。天下太平・五穀豊穣・家内安全など、諸願成就を祈願するものです。
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竿掛かり/午後3時45分頃
高麗神社の獅子舞の最も味わいを醸し出した舞いです。かつて坂口安吾も絶賛した獅子笛に合わせてゆったりと舞われます。舞いの構成は土俵入り・場ならし・宮参り・おじぎ・チトラル・花すい・竿がかり・ちらし・引き獅子・そして客殿前にもどって今一度大締めとして引き獅子を舞います。延々と続く単調な繰り返しに氏子たちの過去・現在・未来への思いが込められているように感じられます。
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直会/午後5時頃〜6時半頃まで
いわゆる打ち上げです。
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付け祭り/午後6時半〜9時頃まで
余興として様々な歌、踊り、芸などが披露されます。
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10月20日・例大祭翌日
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旗納め/午前8時半
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勘定日待ち/地区ごとに設定
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獅子舞役どころ(行列次第)
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1.天鈿女命(おかめ面) 1人
2.猿田彦命(天狗面) 1人
3.山伏(法螺貝) 2人
4.棒使い(警固) 2人
5.簓子(ささらこ)(天女) 4人
6.導き(ひょっとこ面) 1人
7.先獅子(雄獅子) 1人
8.中獅子(雌獅子) 1人
9.後獅子(雄獅子) 1人
10.幣負い 約3人
11.歌謡い 1人
12.簓子世話人 4人
13.笛吹 約12人
14.獅子交代要員 6人
15.獅子世話人 6人
そのほか、着付け係、衣装係、花係、足袋係、炊番、さらに神事に参加する白丁、蓮台係など、総勢60人あまりが、獅子舞役員として名を連ねます。(この内獅子舞行列に加わるのは50人程度でしょうか)
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